ある日の整理収納サポートで感じたこと

お客様との整理収納サポートでは、「いる・いらない」を一つひとつ見極めていく作業を行います。
この日、扱ったのは本やCD、書類など。過去の勉強道具や憧れのタレントさんの本、片づけの本、小説、哲学書、ビジネスマナー本など、お客様の人生の歩みや興味の歴史が詰まっていました。

最初は「これも気に入っているしあれも気に入ってる。保管としての意味もあるのでこれらは必要なものたちです」とおっしゃって一部を除き本は残す方向性に決まりました。
けれど午後になって少し気持ちが揺れ動かれたよう。 

「もっとスッキリさせたいんです。でも…捨てなきゃですよね?
普通はどうでしょうか。」

本当はスッキリしたいけれど、捨てられない・・・
その葛藤に苦しむ姿に、私はこうお聞きしました。

「本当のあなたの気持ちは、どこにありますか?」

なぜなら、「〜べき」という言葉の裏には、他人軸の考え方が隠れていることも多いからです。

いろんな現場先で出会う「konmari」さん

「思ったより捨てられない」も、立派な一歩

片づけの中で大切なのは、自分の気持ちに素直になること。
そして、その気持ちを否定しないこと。

「けど捨てられない」と下したその判断も、きっと本当の気持ち。
私はそれを無理に変えようとは思いませんでした。
スッキリさせて喜ぶ姿も見たいしやりがいを感じますが、「これ以上は無理だな」というお客様の限界をこのときは感じとりました。またこれは長年の経験で身についた感覚です。

人によって“引っかかる場所”は違います。
ある人はキッチン、ある人は洋服、またある人は本のコーナーで立ち止まる。
それもまた、大切な気づきです。

「あ、私って本では決断が鈍るんだな」
そう気づけた時点で、もう十分に前進しています。


片づけは「できた・できない」で測るものではない

片づけは、結果だけでなく自分と向き合う過程そのものに価値があります。
“思ったより捨てられなかった”
それは“まだ手放せない理由がある”ということ。
で、これってすごい気づきで「なんでだろう?なんで私ってここにモヤモヤするの?」って内観始めると自分が気づいてなかった本当の自分に出会えることもしばしば。
一旦作業はやめて、ノートに感情を書きまくるのも頭の整理になって超〜〜おすすめです。

その気持ちを大切に扱いながら、少しずつ心の準備が整った時に、また次の一歩を踏み出せばいい。
(整理収納は決断力・判断力・直感力のトレーニングなので、一段登った後はまたもっと上手くできたりする)

SNSやYouTubeには本当に素敵な収納アイデアがあふれています。
見ているだけでワクワクしますし、やる気をもらえることも多いですよね。
でもその反面、「自分は全然できていない…」と落ち込んでしまう方もとても多くいらっしゃいます。
モチベーションになるなら素敵なこと。
大切なのは、比較ではなく、自分にとって心地いい暮らしを見つけること。

”スッキリ”のかたちは十人十色です。(本当〜にみんな価値観が違う!)
“誰かの基準”ではなく、“自分の心がホッとする場所”をつくること。
それを忘れないでいてほしいなと思います。

モノの整理とは、単にモノを減らすことだけでなく、自分の気持ちを見つめ直すことです。
そして「今の私でいい」と思えることなのだと考えます。

あなたはこのブログを読んで何を感じましたか?
ぜひ自分に質問して 自分で考えて 自分で答える 主体的な時間を作ってみてください。

「人生はあなたが主人公!」です^^

お読みくださりありがとうございました。

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